淋病検査の解説 こんな時におすすめ・Q&Aや検査法
淋菌は、ここが怖い!
- ・放っておくと男性は無精子症、女性は不妊症の原因に。
- ・尿道への感染では、激しい痛みと膿が特徴。ただし症状が出ず気づかないことも。
- ・のどへの感染では症状を感じない事が多く、感染を広げる温床になっていると言われています。
淋菌検査は
こんなときにおすすめ
コンドームを使うのを忘れた!
1回の性行為における感染の可能性は20~50% 1) とも言われています。
オーラルではコンドーム使ってない…
淋菌は、「のど→性器」「性器→のど」と両方の感染経路があります。
パートナーが淋菌陽性!
パートナーの一方が治っても、もう一人が感染したままの場合は、ピンポン感染(うつし合い)を続けることになります。
ココが違う!
STDチェッカーの淋菌検査キット
感度の高いTaqManPCR法
STDチェッカーの淋菌検査は、TaqManPCR法で行っています。
<TaqManPCR法とは>
病原菌のDNAを増幅して調べる「核酸増幅法」の一種で、感度が非常に高く、わずか数個の淋菌も逃しません。
調べる対象
・淋菌そのものの存在を調べる検査です。
検査の時期
・感染の機会からすぐに検査できます。
検査物
- ・男性器への感染:
- 初尿
- ・女性器への感染:
- 腟分泌液
- ・咽頭への感染 :
- うがい液
検査結果のとらえ方
- ・陰性(-):
- 淋菌は検出されませんでした。
- ・陽性(+):
- 淋菌が検出されました。医療機関を受診してください。
採取はカンタン
性器への感染は、尿・腟分泌液。のどへの感染は、うがい液をとるだけでカンタンです。イラスト入りの説明書で採取方法を分かりやすくご案内。
専用のうがい液で、精度の高い検査
のどへの感染は、専用のうがい液で採取します。
うがい液だから、のど全体から採取でき、専用のうがい液で、検査物の保存性を高めました。
淋菌検査 よくある質問
- 行為から3日目に検査を受けました。陰性(-)でしたが、潜伏期間だったのでしょうか?
- 潜伏期間(症状が出ない期間)であっても、感染していれば菌は存在します。
STDチェッカーの淋菌検査は、病原菌が存在するかを調べる検査ですので、潜伏期間にかかわらず検査できます。
- のどの淋菌が陽性(+)でした。症状は全くありません。治療は必要ですか?
- 淋菌がのどに感染した場合、症状が出ることはほとんどありません。
しかし、オーラルセックスで相手の性器にうつしてしまいます。陽性(+)が出たら、まずは医療機関を受診していただき、適切に治療を受けてください。
- 淋菌の咽頭(のど)の検査について、うがい液は、水道水で採取してもいいですか?
- 水道水でうがいをすると、水道水に含まれる塩素等が、検出対象である淋菌のDNAを破壊する可能性があります。よって、STDチェッカーでは、採取専用のうがい液をお届けしています。採取の際は、専用うがい液をご使用ください。
- 淋菌検査で使用する専用のうがい液には何が入っていますか?
- 専用のうがい液は、純度の高い蒸留水と塩をあわせたもので、体液と同じ濃度に調整されています。塩素等の不純物が入っておりませんので、安定した正確な検査が可能です。
- PCR法は淋菌の偽陽性が多いと聞きました。本当ですか?
- 以前のPCR法は、偽陽性が多かったため、「SDA法」という検査法が開発されました。しかし、SDA法も、口の中の常在菌であるナイセリア属(淋菌の親戚のような菌)と交差反応を起こし、偽陽性が多いということが分かってきました。その後、その短所を解消するため開発されたのがTaqManPCR法です。STDチェッカーの淋菌検査は、TaqManPCR法で行っています。PCR法と名前が共通していますが、TaqManPCR法は、より新しく偽陽性が少ない検査法です。
- 淋菌の耐性菌ってなんですか?
- 治療薬が効かないタイプの菌のことを耐性菌といいます。淋菌は、耐性菌が広がっていて、効果のある治療薬が限られてきています。治療後、症状がなくなってくると、治ったと思って治療を途中で止めてしまうことがありますが、その時、万一淋菌が残っていると、薬の効かない耐性菌になってしまう場合があります。治療を受けたら、必ず医療機関で治ったことの確認をすることが大切です。
淋菌のいろいろな検査法
核酸増幅法
特徴
- ・感度が高く、淋菌がわずかでも検出できる
- ・感染の機会からすぐに検査できる
- ・スクリーニング検査として、医療機関でも採用されている検査法
淋菌の遺伝子を何万倍にも増幅して見つけ出す方法です。
ほんのわずかな淋菌でも見つけることができるとても感度が高い検査です。
核酸増幅法にもいろいろ
- ・TaqManPCR法※
PCR法の改良版。
偽陽性が多いと言われるSDA法の短所を解消した検査法です。 - ・SDA法
- ・TMA法
- ・PCR法
※STDチェッカーの淋菌検査はTaqManPCR法で行っています。
グラム染色標本の鏡検
特徴
- ・診察現場での診断が可能
- ・特に男性尿道炎の検査において、精度が高い
検査物をグラム染色という方法で染めて、顕微鏡で見る方法です。淋菌はグラム染色でピンク色に染まり、対になったそら豆形の特徴的な形が観察されます。
診断が早くできるため、適切な治療に早く結びつくというメリットがありますが、検査には技術が必要なため、実施している医療機関は多くありません。
分離培養法
特徴
- ・培養後に引き続き薬剤感受性検査ができる
- ・温度変化などに弱いため、保管がむずかしい
- ・結果が出るまで数日かかる
検査物を培養し、淋菌を見つける方法です。
淋菌は温度などの環境変化に弱いため、培養するには注意が必要です。また、結果が出るまでに数日がかかります。
その為、早期治療が望まれる臨床現場や郵送検査での使用は難しいのですが、抗菌薬(抗生物質)の効果を調べる薬剤感受性検査ができるとうメリットがあり、研究などに用いられている検査法です。
イムノクロマト法
特徴
- ・淋菌そのものの存在を調べる検査
- ・30~60分ほどで結果がでる
- ・他の検査法に比べて感度は低くなります。
市販の妊娠検査薬に似たキットを使って測ります。尿や腟分泌液などの検査物から抽出液を作り、これを検査キットに垂らして時間をおくと、結果がわかります。
すぐに結果がわかるので、適切な治療に早く結びつくというメリットがありますが、他の検査法に比べて、偽陰性・偽陽性が多いというデメリットもあります。
※ちなみに、このキットは一般のお客様には販売されていません