川崎市衛生検査所登録
第291号
STD研究所
エニーラボラトリー
日本国内で、HIV/エイズの流行は続いていることをご存知ですか?
でも、治療の進歩で、死なない病気になったということもご存知ですか?
病気について知らないことが、感染の拡大や陽性者の方々への偏見につながっている現状があります。
「AIDS IS NOT OVER 〜まだ終わっていない〜」 12月1日は世界エイズデーです。
まず、下のグラフをご覧下さい。これは国内で新たにHIVに感染した人【新規HIV感染者】、エイズであると診断された人【新規エイズ患者】数の推移です(厚生労働省より発表)
昨年に報告された 【新規HIV感染者】 と 【新規エイズ患者】 はあわせて1,590人で過去最多となりました。
1,590人の内、約30%もの人は、診断時にすでにエイズを発症している、いわゆる「いきなりエイズ」の状態でした。
世界では減少傾向のHIV/エイズですが、日本での流行は終わっていません。
まずは、もっとも大切なこの病気の予防法、検査について知っておきましょう。
HIVは自然発生するものではありません。
感染している人の血液、精液 (さきばしり液も含む)、腟分泌液には原因のウイルスが含まれています。これらが、粘膜部分 (口の中、ペニス、尿道、腟、直腸など)や傷口から血管の中に入ることで感染します。
主な感染経路は、「感染している人との性行為による感染」 「注射器の使い回しなど血液による感染」 「妊娠中の母親から子どもにうつる母子感染」 の3つです。現在、日本における感染経路は、ほとんどが性行為によるものです。
性行為の相手がHIVに感染していなければ、もちろん自分がHIVに感染することはありません。
相手や自分が感染していないかどうかわからないときには、コンドームを正しく使いましょう。コンドームは、接触する粘膜部分のバリアとなるため、性行為の最初から最後まで、正しく使用していれば感染を防ぐことができます。
誤解されている方もいらっしゃいますが、ピルや腟外射精は予防になりません。
<もう少し詳しく> HIVはどうしたら感染するの?(性行為編) 具体的に 「何をどうしたら」 感染の可能性があるのか、気になるところですね。 セックス・アナルセックス・オーラルセックス・・・あらゆる性行為ごとにご説明します。 →詳しくはこちら |
「ついコンドームを付けない無防備な行為をしてしまった」「過去の行為が気になる」 という方は、自分の健康のため、そして感染を広げないために検査を受けましょう。HIV検査は少し特徴のある検査なのですが、ご存知でしょうか?
● HIV感染を確定するには、2段階の検査を行います
HIV/エイズ検査は、2段階の検査を行ない、確実な検査結果を出す仕組みになっています。
保健所や病院で最初に受ける検査は、1段階目の「スクリーニング検査」です。
● HIV/エイズ検査を受ける時期について
「スクリーニング検査」は、感染の可能性があった日からすぐにはできません。検査で調べる「HIV抗体」が体内にできて検出されるようになるまでに、少し日数がかかるからです。
通常は、感染してから4〜8週間くらいでHIV抗体が検出されます。
しかし、確実に「陰性(−):感染していないこと」を確認したい場合は、もう少し余裕をみて3ヵ月以上経過してからスクリーニング検査を受けることが、国のガイドライン上で示されています。
● では、3ヵ月たってからの検査でないと意味がありませんか?
そのようなことはありません。
感染している場合は4週間後くらいから陽性(+)と出る可能性があるので、感染の機会から3ヵ月以内であっても、検査を受ける意味はあります。不安が強くて3ヵ月は待てない、という方は、以下の表を参考にしていただき、検査を受ける時期について検討してみてください。
● 「対面で検査を受けるのは抵抗が・・・」 「検査に行く時間がない」
郵送検査キット 『STDチェッカー』でもスクリーニング検査を受けることができます。匿名で実施し、プライバシー重視だから安心です。
性病検査STDチェッカー タイプJ ご自分で検査物を採取していただき、検査は病院や保健所などと同じく、認可を受けた登録衛生検査所で行ないます。 検査結果はサイト上でログインしてご確認いただきます。 STD研究所では、お客様個々のケースに応じてご質問を承ったり、検査結果が陽性(+)でご希望の方には、個別に医療機関をご案内しています。 |