外陰炎の解説 症状や原因・治療について
外陰炎って、どんな病気?
- 外陰部の炎症のことです
- 外陰部のかゆみ、腫れ、痛みなどの症状で、腟炎と合併しておきることが多いのが特徴です。
- 清潔にすることを心がけましょう
- 清潔を保つことが一番の予防法です。セックスが原因で感染した場合は、再発防止のためにパートナーの治療も必要です。
- 人からうつる病気ではありません
- STDやその他の感染症によって起きた外陰部の炎症のことです。
外陰炎の原因は?
外陰部の不衛生な状態
- 通気性の悪い下着
- 月経時の血液の付着
- 腟炎によるおりものの付着 など
外陰部にできた傷やかぶれ
- 生理用品や下着による摩擦
- セックスやマスターベーションによる傷
- 刺激の強い洗浄剤の使用 など
また、腟炎と合併して起こることが多いのが特徴です。
(腟炎によるおりものの増加が、外陰炎の原因となります。)
外陰炎の症状って?
女性の外陰部に症状が見られます。
女性器の症状
女性の外陰部(大陰唇大陰唇(だいいんしん)女性の外陰部にある、脂肪組織を多く含む左右一対のヒダ。内部にある生殖器と尿道口を保護する役割を持つ。
、 小陰唇小陰唇(しょういんしん)女性器の一部で、陰核から腟口まで伸びる左右対称のヒダ状の薄い肉びら。平常時は、左右の小陰唇が閉じて尿道口や腟を守っている。
、 クリトリスクリトリス(くりとりす)女性の外陰部、小陰唇の前部にある小突起。
、 腟前庭腟前庭(ちつぜんてい)陰核から腟口までの小陰唇に囲まれた部分。陰核側から尿道口、腟口があり、腟口の周囲に前庭腺(バルトリン腺)がある。血管と神経を多く含み、刺激・興奮により充血する。
、 処女膜処女膜(しょじょまく)腟口のすぐ内側にあるフリルのような粘膜のひだのこと。
など)に症状が見られます。
主な症状
- かゆみ
- 腫れ
- 痛み など
外陰部にできた傷やかぶれなどに微生物が感染して炎症を起こします。
外陰炎を解決する
病院へ行く
明らかな自覚症状がある場合は、
医療機関で早期治療することをおすすめします。
受診科
女性 | 婦人科、性病科 |
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治療費用は?
診察料 | 3,000円~5,000円 |
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薬代 | 別途かかります |
※上記は、保険適応でない場合のおおよその金額です。保険適用の場合は、上記金額の3割負担となります。保険適用されるか否かについては、病院の治療方針などによって、様々です。
外陰炎の検査・診断・治療の流れ
治療について
患部を見て、炎症の原因を判定します。感染症の場合は、検査で原因菌の特定を行い、それに対する薬の塗布や服用を行います。おりものの症状がある場合には、その原因となる腟炎の治療も同時に行います。