軟性下疳の解説 症状や感染経路・検査や治療について
軟性下疳って、どんな病気?
- 豆粒大のコブ→強い痛み
- 男女ともに、性器に豆粒くらいのコブができ、すぐにつぶれて痛みの強い潰瘍になります。
- 国内での感染はほぼ無い
- 元々、東南アジア、アフリカ、南米地域に多く発生している病気で、海外で感染する場合がほとんどです。
- HIVとの関係
- 軟性下疳の症状があると、HIV(エイズウイルス)にも感染しやすくなるので要注意です。
「軟性下疳菌」が感染して起こる病気です。
どうしてうつるの?
(軟性下疳の感染経路)
軟性下疳は
- 「軟性下疳菌」が感染して起こる病気です。
- 症状の出ている箇所に接触することで感染が広がります。
軟性下疳の症状って?
男性、女性、ともに同じような症状が出ます。
症状(男女共通)
主な症状の出る場所
- 男性 亀頭やカリの周辺など
- 女性 外陰部など
主な症状
- 豆粒くらいのやわらかいコブができる
- コブがつぶれて潰瘍
潰瘍(かいよう)皮膚・粘膜などの表面が炎症をおこして崩れ落ち、内部の組織まで傷が及ぶこと。
になり、さわると強い痛みがある - 太もも付け根のリンパ節の大きなはれと強い痛み
軟性下疳を解決する
病院へ行く
明らかな自覚症状がある場合は、医療機関で早期診断を行うことをおすすめします。
簡単に他人へ感染するので、速やかに対応しましょう。
受診科
男性 | 泌尿器科、性病科、皮膚科 |
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女性 | 婦人科(産婦人科)、性病科、皮膚科 |
治療費用は?
診察料 | 3,000円〜5,000円 |
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薬代 | 別途かかります |
※上記は、保険適応でない場合のおおよその金額です。保険適用の場合は、上記金額の3割負担となります。保険適用されるか否かについては、病院の治療方針などによって、様々です。
軟性下疳は潜伏期間が短く、激痛をともなうため、多くのパートナーへ感染させる可能性は少ないと考えられています。
軟性下疳の検査・診断・治療の流れ
検査について
特徴があるため、患部の視診、触診のみでも診断は可能です。
検査のタイミング
症状があれば検査可能です。
治療について
薬を使用します
1日〜7日間、治療薬を服用または筋肉注射します。潰瘍面には軟膏を塗ります。
治療の流れ
- 感染していると診断された
- 1〜7日間抗菌薬(抗生物質)を投与
-
- マクロライド系(ジスロマック、エリスロシン)
- セフェム系(ロセフィン)
- ニューキノロン系(シプロキサン)
- などを服用または筋肉注射します。
潰瘍面には軟膏を塗布します。
- 症状が無くなった
- 治療が有効な場合、1週間以内にかなり改善します。
症状が改善しない場合、薬の変更もあります。症状がなくなれば治ったことになります。
軟性下疳の予防について
予防について
感染予防にコンドームの使用は有効です。