赤痢アメーバ症の解説 症状や感染経路・検査や治療について
赤痢アメーバ症って、どんな病気?
どうしてうつるの?
(赤痢アメーバ症の感染経路)
赤痢アメーバ症は
- 「赤痢アメーバ」という原虫が、感染した人の糞便に排出されます。リミングやオーラルセックスなどによって、赤痢アメーバが口から侵入し感染します。
- 風俗店などで行われるアナル関連のサービスには注意が必要です。
赤痢アメーバ症の症状って?
男性、女性、ともに同じような症状が出ます。
アメーバ性大腸炎 症状(男女共通)
主な症状
- 下痢
- 粘血便(見た目がイチゴゼリーのような便)
- 排便するものがないのに便意をもよおし、何回もトイレに通う
- 排便時の下腹部痛
- 症状が出ない場合もあります
アメーバ性肝膿瘍 (かんのうよう)症状(男女共通)
肝臓の一部に炎症が起こり、その組織内にうみがたまります。
主な症状
- 発熱(多くは39度以上)
- 上腹部痛
- 排便するものがないのに便意をもよおし、何回もトイレに通う
- 肝腫大(肝臓が大きくなる)
- 寝汗
赤痢アメーバ症を解決する
病院へ行く
自覚症状を感じたら、
早めに対処することをおすすめします。
受診科
男性・女性 | 内科(消化器科)、性病科 |
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治療費用は?
診察料 | 3,000円〜5,000円 |
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検査代 | 3,500 円〜 |
薬代 | 別途かかります |
※上記は、保険適応でない場合のおおよその金額です。保険適用の場合は、上記金額の3割負担となります。保険適用されるか否かについては、病院の治療方針などによって、様々です。
リミングやアナルセックスをよく行うカップルは、パートナーも同時に検査を受けることが必要です。
赤痢アメーバ症の検査・診断・治療の流れ
検査について
糞便などから赤痢アメーバ原虫を調べたり、大腸内視鏡や血液検査を行います。
検査のタイミング
無症状のこともあるのでいつでも検査可能です。
治療について
薬を服用します。
治療の流れ
- 感染していると診断された
- 7〜10日間薬を服用
- ニトロイミダゾール系(フラジール)を服用
- 治療終了
- 治療後2〜3ヵ月以上様子を見ます
治療後2〜3ヵ月以上経過して症状の再発がなく、
また、糞便中に赤痢アメーバが検出されなければ、治ったことになります。
赤痢アメーバ症の予防について
予防について
便中に排出された原虫が口から感染します。
肛門との直接の接触がないように、コンドームを工夫して使用すれば効果があると思われます。