

HIV検査の大切さ
6月第1週はHIV検査普及週間です。
HIV検査について、STD専門医の尾上泰彦先生にお聞きしました!
いきなりエイズが減らない
2016年、新たにHIV感染が分かった人は合計で1,440人でした(厚生労働省エイズ動向委員会、速報値)。残念ながら前年の2015年に比べて少し増えており、エイズを発症してからHIV感染が分かる「いきなりエイズ」は全体の約30%、という状況が続いています。
今回は尾上先生に、HIV検査やエイズ治療の現状についてお聞きしました。
「いきなりエイズ」って?
―まず、「いきなりエイズ」が減らない、とはどういうことでしょうか?
「いきなりエイズ」とは、HIV(エイズウイルス)に感染した人が、感染に気づかないままエイズを発症することを言います。
通常、HIVに感染すると、エイズを発症するまで数年~10年ほどかかります。その間に検査で感染が分かれば治療してエイズ発症を抑えられます。
しかし、感染に気づかないでいると、徐々に免疫力が下がっていき、ついにはエイズを発症してしまいます。それでもまさか自分がHIVに感染しているとは思わないものですから、「なんだか体調がおかしい…」と思って病院に行くと、いきなり「エイズです」と診断される。これが「いきなりエイズ」です。
「いきなりエイズ」は、エイズ発症までの数年~10年もの間、HIV検査を受ける機会が無かったということです。
つまり、「いきなりエイズが減らない」とは、HIV検査が十分に行き渡っていない、と考えることができます。
本当に怖い病気?
―なぜ、検査が広がらないのでしょうか?
HIV/エイズは、ひと昔前まで死につながる恐ろしい病気でした。様々な差別や偏見も伴い、「怖い病気」というイメージが定着してしまいました。せっかく検査を受けようと思っても「感染していたら死んでしまうのではないか」と思って、なかなか検査に踏み切れない方が、患者さんの中にも沢山いらっしゃいます。
ここで、ぜひ皆さんに知っていただきたいのは、治療法の劇的な進歩によって、HIV/エイズは、もはや死につながる病気ではなくなっているということです。
今年5月に発表されたばかりの最新の研究結果によると、20歳で治療を始めた人の平均余命は78歳となっており、感染していない人とほとんど変わりません。
さらに今では、副作用も少なく、1日1回1錠の服用で済む治療薬があります。
このように、HIV/エイズは他の慢性疾患と同じように、治療を継続することで健康を回復し、長く生きられる病気になってきているのです。
尾上泰彦先生が名誉院長を務める「プライベートケアクリニック東京」では、その日に結果がわかるHIV即日検査や、感染の機会から2週間後から受けられるNAT検査も実施しています。
プライバシーに配慮した相談室で、ご相談を伺うことも可能です。
プライベートケアクリニック東京東京都 新宿区 西新宿 7-10-7 加賀谷ビル 3F
JR新宿駅 西口から徒歩5分
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